04/17女性初心者の釣り体験 Vol.7
水面を見ると、カゴからこぼれたコマセに小魚が群れているぞ。
「あれはトウゴロウ(イワシ)っていうボラ科のイワシ。じゃあ、エサを出してあげよう。竿を何度かギュン、ギュンって上に引っ張るようにするとカゴからコマセが出るからやってみよう」と山田さん
上から見ていても分かるくらい、魚が集まってきた。でも、なかなか針に食いつかない。
「浮きを見てごらん。右へ流れていくでしょう。今日は流れが左から右へ向かって流れているということが分かりますね。次に投げる時はちょっと左側に向かって投げてみよう。まっすぐ投げてしまうとすぐに右へ流れて、混んでいる時なんかはお隣さんに迷惑がかかってしまうからすぐに巻かなくちゃいけなくなる。でも、最初から左へ投げて左へ流すことでそれだけ魚を釣るチャンスが長くなるからね。 竿を振る方ばかりに意識が行っちゃうと腕が固まっちゃうから、もっと軽いイメージで投げるといいよ」と山田さん
そうこうしているうちに、水面近くに何だか大きな影が……。何だありゃ? フグか?
「ああ、ハコフグだね。詰め切りの刃をそのまま付けたみたいな歯をしてるから、下手すりゃ仕掛けをブチンブチンって切られちゃう。一回、上げちゃおう。巻いてください」と山田さん
イワシが釣れたよ
仕切りなおして、エサを詰める。気がつけばあっという間に1時間が経過していた。

「釣れないと格好がつかないからねぇ、とにかく一回釣って見せましょう」と山田さん。本気モードで竿を握ると、竿を一振り。さすが、ビュッという音をたて、理想的な放物線を描きながら仕掛けが海へ向かって飛んでいく。
2度、3度と竿をしごいてコマセを振り、魚が集まってくるのを待つ。
「ほら、来てますよ。ウルメ(イワシ)がいます」
水面がキラキラしてきた。
「たぶん、もう一回投げれば来るでしょう」
一度、仕掛けを巻きあげて、コマセを足して再投入。着水したら竿をしごいて待つこと数分。
「ほら、かかった!」

「はい、竿を持ってごらん。ゆっくりでいいからリールを巻いてください」
浮きが浮き沈みしながらだんだん手前に近づいてきた。ある程度、巻きあげたところで竿を立てる。ちょうど立てた時に手元にオモリがくるくらいの長さが目安だそうだ。
水面にキラキラとした魚の姿が見えてきた。
「竿は立てたまま、寝かしちゃダメだよ。ほれ、釣れたぁ」


全長20㎝弱。スーパーの鮮魚売り場でもおなじみのウルメイワシだ。

恐る恐る、獲物を持ってみる。

