12/09アタリの見分け方と合わせ方
アタリは千差万別!! アタリの見分けかた
魚が付けエサに食いついた時、それが原因でウキや道糸、竿先などに現れる変化のことを「アタリ」という。これは「魚信」などと表記されることもある。流して遠いポイントを釣る時や、ウキを沈めながら釣る時などは、道糸の出方や竿先に伝わる衝撃などによってアタリを取ることもあるが、通常のウキフカセ釣りにおいては、ウキに表れる変化(ウキの沈み方など)でアタリを取るのが基本となる。
ウキにおけるアタリの出方(沈み方)は、その時どきの魚のコンディション、魚の種類などによって異なってくる。たとえば魚の活性が高い時には、ウキが勢いよく沈むことが多いのに対して、魚の活性が低い時には、ウキが沈む途中で止まってしまうような渋いアタリの出方となることが多い。また、同じメジナでも習性の違いによってアタリの出方も異なってくる。尾長メジナは潮の流れる所を好む魚で、ウキの沈む角度は比較的浅いことが多い。これはソウダガツオやイナダなど、回遊魚のアタリの出方と似ている。対して、口太メジナは岩礁帯を好む魚で、ウキの沈む角度は比較的深いことが多くなる。これはエサをくわえた後、反転して海底を目指すからだ。すなわち安全な住み家である岩礁帯で、ゆっくり食べようとするためだ。
なお、魚のタナよりも設定したウキ下が浅く、活性のよい時などはスパッとウキが消し込まれるようなアタリが出る。逆に深すぎると、ウキはモジモジとしてなかなか消し込まないことが多くなるので、ぜひ憶えておきたい。

南伊豆石廊崎・エボシの磯で実釣開始。ウキが沈む!!合わせても掛からない!?



ゆっくりと沈んでいくウキ......アタリなのか、そうではないのかの判断が難しい。
ウキが頻繁に沈むのに、合わせても魚が掛からない......そんな経験をお持ちの釣り人は多いだろう。恐らくこれは、波の影響で沈んでいるウキをアタリと間違え、合わせてしまっているのだ。ウキは魚に引っ張られて沈む以外にも、波などの影響を受けて沈むことがある。最初のうちはその違いがなかなか区別できずに、苦戦を強いられる。
アタリなのか、波で沈んでいるのかを、ある程度見分けられなければ魚は釣れない。そこで、両者の違いを簡単に説明してみよう。
魚によってウキが沈む場合は、その沈み方が非常に不規則。これに対し、波によってウキが沈む場合は、非常にゆったりとしていて、規則的であることが多い。
ウキが波の影響で沈んでいる場合は、ウキの動きだけではなく、周りの波の動きと重ねて見ると、ウキの沈み方が波の上下動と必ずシンクロナイズしていることが分かるはずだ。
もし、それでも分からないようであれば、ウキが沈んだとき合わせず、ゆっくりと仕掛けを上げてみる。その際、エサが取られているようであれば、当然アタリの可能性が高い訳だし、エサが取られていないようであれば、波によって沈んでいる可能性が高いのだ。
また、ウキが数センチほど沈んだのに途中で止まってしまい、その後なかなか入っていかないこともある。このような状況の時は、何らかの要因で魚の食いが渋っていることが考えられる。
合わせは竿で行う!!


ウキなどにアタリが出た際、魚の口にハリを引っ掛けるための一連の動作のことを「合わせ」と呼ぶ。基本的には、竿をあおることによってハリ掛かり(フッキング)させるのだ。なお、魚の活性が高い時には、釣り人側が合わせなくとも、魚のほうから勝手にハリに掛かってくることも少なくない。このような状態を「向こう合わせ」で魚が掛かったと表現する。
初めてウキフカセ釣りをする人に「合わせて!!」と言うと、竿はそのままの状態で、いきなりリールを急いで巻き始める人が多いが、これは禁物。なぜなら、いきなりリールを巻いてしまうとハリを真っすぐに引っ張ることになるので、ハリ先が魚の口に引っ掛からずに、スッポ抜けてしまうことが多くなるからだ。アタリが出たら、基本的にはまず、ウキが沈む方向とは逆方向に竿をあおることによってハリ掛かりさせるようにしよう。

合わせは竿で行うのが基本。
リールを巻いて行うのではない。

なんとかアタリを判断して掛けた
25センチのメジナであった。

ゆっくりと沈んでいくウキ。
じっくり待って食わせたのは
40センチの口太メジナだった。

PROFILE
さくらい ゆたか
1959年生まれ、神奈川県在住。
トーナメント系でなく、サラリーマングレ師ができる限りの釣行によって得られるデータ蓄積を次ぎに展開、昇華できるかを探究する姿に、ファンの支持は高い。

